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東アジア研究所講座

東アジア研究所講座(対面/WEB)

(2023/7/21 終了)

 前身の地域研究センター時代から原則として隔年に開講してきた公開講座を2023年度も以下のテーマのもと、開講いたします。

 この講座は、専門家によるオムニバス形式による一連の講演により開講されますので、その内容を開講年の翌年に単行本として出版します。2010年度以降では「南アジアの文化と社会を読み解く」、「アジアの核と私たち」、「アジアの文化遺産―過去・現在・未来」、「都市から学ぶアジア経済史」、「素顔の現代インド」、「激動の朝鮮半島を読みとく」が開講・出版されています。

2023年度東アジア研究所講座「歴史のなかの中国社会:疎外と連帯」

 

中国は国民国家を建設する過程において、何を包摂し、何を排除してきたのだろうか。国民統合に向けた政治的動員を通じ、国家権力と、中国社会に根付く人々の連帯、日常の営み、それを支える価値観との間には、どのような緊張関係が形成されてきたのか。また、両者はどのように影響を及ぼしあい、相互に浸透してきたのだろうか。本講座では、歴史学、文化人類学、政治学、社会学、経済学の第一線で活躍する中国研究者とともに、国家権力と土着社会の織りなすダイナミックな中国の姿を描き出していく。全13回のシリーズです。

◆春学期開講・全13回
◆日程:4/7~7/21(5/5,6/2,7/7 を除く) 毎週金曜日 17:00~18:30
◆対象:塾生、塾員、教職員、一般
◆参加料:無料
◆開催方法: ハイブリッド開催(慶應義塾大学三田キャンパス/Zoom)

◆スケジュール・担当者(敬称略)とテーマ◆

開催日/会場

講師名

所属

サブテーマ

第1回
(4/7)

北館ホール

小嶋華津子

慶應義塾大学

中国共産党の統治:「主人公」たる労働者の包摂と排除

第2回
(4/14)

北館ホール

加茂具樹

慶應義塾大学

「人民代表」の創出:中華人民共和国の建国物語

第3回
(4/21)

東館G-Lab

梶谷懐

神戸大学

中国経済は、国家主導か民間主導か?

第4回
(4/28)

北館ホール

奈良雅史

国立民族学博物館

現代中国における「イスラーム復興」

第5回
(5/12)

東館G-Lab

山本真

筑波大学

20世紀前半、中国華南地域における秘密結社と武装勢力

第6回
(5/19)

東館G-Lab

中村元哉

東京大学

近代リベラリズムからみる疎外と連帯

第7回
(5/26)

東館G-Lab

金野純

学習院女子大学

改革開放後の逸脱と管理:ヤクザとポルノの取締運動

第8回
(6/9)

東館G-Lab

河合洋尚

東京都立大学

宗族とは何か:客家地域のフィールドから考え直す

第9回
(6/16)

東館G-Lab

志賀市子

茨城キリスト教大学

神、鬼、祖先をめぐる民間信仰

第10回
(6/23)

東館G-Lab

大橋史恵

お茶の水女子大学

現代中国における女性運動の問い:「親密性」と「親密性の労働」を中心に

第11回
(6/30)

北館ホール

谷川真一

神戸大学

文化大革命の派閥抗争とは何だったのか

第12回
(7/14)

北館ホール

長沼さやか

静岡大学

エスニック・アイデンティティの多元性:広東省珠江デルタの人々を例に

第13回
(7/21)

東館G-Lab

鄭浩瀾

慶應義塾大学

社会の連帯関係と中国革命

※所属は2023年4月1日現在


◆参加希望の方は、各講座開催日3日前23:59まで(締切厳守)に、申込フォームからお申し込みください。
  →   https://forms.gle/ SEvx1kHroPsf389R8
 

 期日までにお申し込みいただいた方には、事前に、zoom会議情報をお送りいたします。


※ zoomの設定・使用方法については、本研究所ではサポートしておりません。また、通信不安定により、映像・音声に不具合が生じたり、講座が中断する可能性がありますので、予めご理解ください。