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INFORMATION

第5回日本文化人類学会国際シンポジウム「東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化:第三部 台湾と日本」開催のご案内(1/26)

(2019/1/26終了)


◆テーマ: 「東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化:第三部 台湾と日本」

◆日 時: 2019年1月26日(土)午後1時30分~5時30分
◆場 所: 慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール(北館1階)
      【慶應義塾Access & Maps】
      https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html
        → キャンパスマップ【1】が北館です

◆主 催:日本文化人類学会
◆共 催:慶應義塾大学人類学研究会、東アジア人類学研究会、仙人の会、慶應義塾大学東アジア研究所
◆使用言語: 日本語、英語、中国語


◆趣 旨◆
 東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化について、今年度は台湾と日本に焦点を当てて考えます。
 台湾の人類学は、その草創期においては、日本植民地下における台湾総督府や台北帝国大学所属の研究者などによって主導され、その成果の中には、今日においても貴重なものとして、その輝きを失っていないものが見られます。しかし、日本の敗戦によって、日本が撤退すると、学問の世界の主導者は中国大陸から渡ってきた中国人にとってかわられ、また戦後に教育を受けた世代の研究者たちは、そのほとんどがアメリカ、ヨーロッパに留学して研究を進めたため、学問のスタイルは一変しました。
 他方、戦後長い間、台湾の人類学界は、研究対象としては台湾研究が中心となり、ごく一部海外の華僑華人研究や、太平洋地域・中国大陸の民族学的研究がなされました。戦後、台湾を再び訪れることができるようになった日本の研究者たちも、日本時代に収集された史資料と欧米の理論や長期現地調査の手法を活用しつつ、台湾研究を行いました。
 しかし、1990年代ころより、台湾においても、台湾以外をフィールドとした人類学的な研究が勃興してきています。研究のテーマもかつてのような伝統社会研究から、グローバル化を踏まえた様々な新しい研究領域に広がっており、また日本以上に社会との連携を切り開いていく実践的なスタイルを模索するようになっています。
 そこで、今回のシンポジウムでは、最近の研究動向を踏まえた台湾の人類学の現状を2名の気鋭の研究者にご報告いただきます。そのうえで、今後の台湾と日本の学術交流を、従来の台湾を中心的な対象としてきた研究に止まらない、よりグローバルな地域、トピックに対する共同研究に広げていく可能性を模索する機会としたいと思います。


◆プログラム◆
          総合司会 西村一之(日本女子大学准教授)

13:30~       開会挨拶 清水展 (日本文化人類学会会長・関西大学特別任用教授)
13:40~13:50   趣旨説明 三尾裕子(慶應義塾大学教授)
13:50~14:40  (発表40分、質疑10分)
          林承緯(台北芸術大学 副教授)
          「台湾における「日本研究」の現状と課題」
14:40~15:30  (発表40分、質疑10分)
          Guo Peiyi(郭佩宜)(中央研究院民族学研究所副研究員)
          「Pacific Studies and Comparative Austronesian Studies in Taiwan」
15:30~15:50   休憩
15:50~17:30   コメントとディスカッション
          (コメント一人10分×4人+フロアとのディスカッション60分)

           コメンテータ 黄智慧(中央研究院民族学研究所研究助理)
                  上水流久彦(県立広島大学准教授)
                  飯高伸五(高知県立大学准教授)
                  窪田幸子(神戸大学教授)


◆問い合わせ先:日本文化人類学会事務局
        〒108-0073 東京都港区三田2-1-1-813
        TEL: 03-5232-0920


本シンポジウムは、独立行政法人日本学術振興会平成30年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(研究成果公開促進費)(JSPS科研費JP16HP3004)の助成を受けて実施されます。