刊行物
『素顔の現代インド』
田所 昌幸 編 慶應義塾大学出版会 2021年
▼巨大国家インドの最新の姿を先入観を捨てて読み解く入門書。▼海外を含めた第一線の研究者が、急速に変化するインドを多面的に紹介。
『毛沢東時代の政治運動と民衆の日常』
鄭浩瀾・中兼和津次 編 慶應義塾大学出版会 2021年
▼毛沢東時代、繰り返し展開されてきた政治運動に対して、民衆はどのように考え、どのように対応したのか?日記などのさまざまな一次資料を使って民衆の生の声を集め、今日につながる当時の基層社会の底流を探る。
『中国の日系企業 蘇州と国際産業集積』
植田浩史 ・三嶋恒平 編 慶應義塾大学出版会 2021年
▼グローバル化する中国の日系企業▼中国江蘇省蘇州市に拠点を置く日本の製造業を対象に15年に渡って調査された研究の成果である。
『アジア的空間の近代』
山本 信人 編 慶應義塾大学出版会 2020年
▼知とパワーのグローバル・ヒストリー。▼19世紀半ば以降、ヨーロッパとアジアで主権国家の再編と資本主義化が同時並行的に発生し、近代的アジア空間が形成された。▼その裏で展開された「英蘭―東南アジア―中国―日本」という知とパワーのダイナミックな流れを読み解く注目の書。
『中国料理と近現代日本 食と嗜好の文化交流史 』
岩間 一弘 編 慶應義塾大学出版会 2020年
▼なぜ,日本で独自の進化を遂げ,これほどまでに浸透したのか? 中国料理をめぐる政治・社会情勢の変化に着目しながら,東アジアにおける食の文化交流の多様な軌跡をひもとき、新たな史実を究明する。 ▼本書は,歴史学・文化人類学などの観点から, ユニークに発展した日本の中国料理の特色を浮き彫りにし,さらに中国料理を通して見える東アジアの多様な文化交流とその社会的背景の変容を明らかにする。
『都市から学ぶアジア経済史 』
古田 和子 編 慶應義塾大学出版会 2019年
▼発展著しいアジアの経済史的変遷を、都市に焦点を当てて長期的に捉える。 ▼香港、シンガポールといった中心都市だけでなく、プネー(インド)、台南といった周縁とみられる都市が歴史的に果たした役割にも注目。 ▼アジア経済史を学ぶ際の副読本に最適。
NEW
『現代中国の国家形成 中華民国からの連続と断絶』
段瑞聡 編 慶應義塾大学出版会 2024年
▼中華人民共和国は、中華民国からどのような面を継承し、またどんな面を継承しなかったのか。 ▼現在の中国という国の統治や制度のありかたを考えるのに重要な示唆をあたえる注目作。
『アジア経済史(上)』
古田和子 ・ 太田淳 編 岩波書店 2024年
▼最新の知見に基づき東アジア・東南アジア・南アジア全域を俯瞰する通史。政治・社会のしくみ、環境や生活文化にも着目し、アジア域内の連関・比較の観点も重視して、人びとの営みの総体としての経済の歴史を描く。上巻は一九世紀までを扱う。 ▼執筆=石川亮太・小川道大・柿崎一郎・蓮田隆志・平井健介・村上衛・脇村孝平
『中国共産党の統治と基層幹部』
小嶋 華津子 ・ 磯部 靖 編 慶應義塾大学出版会 2023年
▼中国の統治の末端を担う基層幹部は、国家と民衆のはざまで、どのような役割を果たしてきたのか? ▼中国共産党の統治が続いてきたのはなぜか? 支配の末端を担う基層幹部の役割に焦点をあて、現代への連続性を探る試み。
『激動の朝鮮半島を読みとく 』
西野 純也 編 慶應義塾大学出版会 2023年
▼紆余曲折をたどる日韓関係や、容易に先が読めない北朝鮮の動向をどうとらえるべきか。 政治・外交安保・経済・社会の各分野の第一人者たちが、今後を見通す材料を提供する。
『対立と分断の中のメディア政治』
山腰修三 編 慶應義塾大学出版会 2022年
▼社会の対立や分断を活性化させたポピュリズムの興隆は、今日のメディア環境と「政治」との強い相互作用抜きには説明できない。 民主主義とメディアの現代的危機をもたらしている対立や分断の政治を生み出す条件や特徴を、日本・韓国・ インドネシア・ドイツの事例から明らかにする。 学際的なアプローチからメディアと政治の関係性に迫る共同研究の成果。
『台湾で日本人を祀る』
三尾 裕子 編著 慶應義塾大学出版会 2022年
▼「台湾で日本人を神として祀る」という行為はなぜ成立しているのか。▼台湾に現存するうちの49か所の祭祀施設(廟)の調査結果をもとに、その問いに迫る。▼台湾の日本人祭祀を日本統治の肯定と結びつける風潮に対しても、歴史人類学の立場から論考を行う。