慶應義塾大学人類学研究会・東アジア研究所共催 研究会開催のご案内(12/9)
(2022/12/9 終了)
「台湾に残る日本家屋の今日的価値について―旧台北昭和町を中心に―」
日時:2022年12月9日(金)18:10-20:10
場所:慶應義塾大学 三田キャンパス 東館6階G-lab
オンラインのハイブリッド形式で開催
講師:黃智慧(こう ちえ)中央研究院民族学研究所
使用言語:日本語
19世紀末からの50年間、多くの日本人が台湾に渡り、生活を営んできた。日本の敗戦に伴い、日本人は家屋や財産を放棄して引揚げざるを得なかった。家屋はその後どのような状況にあるのか、長年、基礎調査もないまま、多くはビルへの建替えや老朽化により、町から姿を消して行く。その中、台北市大安区に位置し1920年代より形成され「昭和町」と呼ばれたエリアに、保存運動により今も50軒ほどの日本家屋が残り、近年、建物が修復・活用され、注目を集めている。
旧昭和町の木造家屋は、激動の歴史を経て、日本、中国、台湾の異なる民族を迎え入れてきた。そのような土地柄は他に類例がなく、台北市の歩んだ歴史を象徴する場所でもある。重層的な歴史を有するが故、地域史の伝承は困難な状態にある中、分断された歴史の修復を目指し、文化財保存、地域振興へと繋がる現地の保存運動は、戦後台湾に残る日本家屋の今日的価値を訴え続けている。
ご参加希望の方は、事前に以下のフォームより必ずお申し込み下さい。
お申込み期限:2022年12月7日(水)23:59
https://forms.gle/bi3UbWDft6x8wmFc6
※ZoomのURLは、お申込みくださった方に前日までにご案内いたします。
連絡先:東島宗孝(higashishuko@gmail.com)